■立体踊る胞子 前回、試料を回転しながら撮影した画像から作成した、アニメ的な動画を紹介した。 今回は、さらに発展させて、この動画を立体的に見る手法を試みた。 立体視する方法として、5度づつ回転しながら撮影した像の横にそれから10度ずれた像を横に並べて見る方法を選んだ。像は前回撮影したものを用いた。前回の動画では、中心の胞子の頭を中心に回転するように調整したが、今回の動画は、上げた手を中心に回転するように調整した。この調整の詳細は、後日、タイニーレクチャーで説明したい。 実際に立体像を簡単に見るには、タイニーキャラバンの部屋の、日本顕微鏡学会での一般公開in札幌で説明したように、異なる試料傾斜角度で撮影した同一視野の二枚の写真を横に並べ、左右の眼で別々に見る。実際には、右の写真を左目、左の写真を右目で見る交差法、右の写真を右目、左の写真を左目で、見る方法がある。皆さんの得意な方法を選んでください。アニメで像が動くので、立体視は難しいかもしれませんが、慣れると迫力のある立体動画が楽しめる。 交差法用のアニメを図1に、平行法用のアニメを図2に示す。 いかがでしょうか。踊る胞子を楽しんでもらえましたか。 電子顕微鏡像で、このような立体動画は世の中で始めての試みと思います。 新しい電子顕微鏡観察法として提案したい。 −完− |
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