■踊る胞子 電子顕微鏡像は拡大率が非常に高い特徴があるが、カラーでないことや動画が無いことで物足りなさがある。電子顕微鏡像は検出する電子の強度の変化だけであるから、単色である。しかし今回のタイニーキャラバンで紹介したように、パソコンを用いてカラー化はできる。カラー化によりもっと見やすく、楽しめる画像にできる。もう一つの動画については、生きているものは観察が難しいので今まで試みられていないようである。今回動画の試みとして、試料を回転しながら撮影した画像を、アニメ的に映し出し、一種の動画として編集したので紹介する。 撮影の詳細は後に説明するとして、原理は、電子線に直角に挿入する棒状の試料台の先に試料を付け、その棒を少しずつ回転しながら試料を撮影する。今回は棒の先にツクシの胞子を付けた。その写真を図1に示す。
この写真では、ツクシが踊る人形のように見える。このツクシの試料を5度ずつ360度回転して72枚の写真を連続撮影した。その画像を順次アニメのように映し出すと、ツクシの人形が回転して一周するようすが見える。明るさや像の重ねあわせの調整がまだ十分でないが、オルゴールの人形のように、何回でも回って踊ってくれる。 いかがでしょうか。踊る胞子を楽しんでもらえましたか。 −完− |
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