■顕微鏡学会市民公開講座in名古屋国際会館



今年の日本電子顕微鏡学会の学術講演会は名古屋国際会議場で開催され、その前日(2010年5月23日)に市民公開講座が企画された。嬉しことに、今年も講演を依頼された。
そのプログラムの一部を図1に示す。午前は飯島澄男博士のミクロの世界の講演会があり、午後は「のぞいてみよう!ミクロの世界」と題して、光学顕微鏡と電子顕微鏡の講演と実習があった。

市民公開講座のパンフレット
図1 市民公開講座のパンフレット


光学顕微鏡に関する講演の後、電子顕微鏡について私が講演した。電子顕微鏡の原理や構造の簡単な説明(図2)の後、このホームページで紹介している、小型SEMで観察した昆虫や植物のミクロの世界を紹介した(図3)。
今回の参加者は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の高校生が多く、全体で80人であった。SSHは文部科学省が将来の科学技術者系人材を育成するために取り組んでいる事業である。さすが科学に対する興味があり、熱心に聞いてくれ、また電子の性質などに関する質問もあった。

電子顕微鏡の説明 クモの足が糸をつかむ様子の説明
図2 電子顕微鏡の説明 図3 クモの足が糸をつかむ様子の説明


講演の後、会場の後部に光学顕微鏡、電子顕微鏡のメーカーが用意した機器を使って各自が観察の実習をした。

パネルを用いて説明する私 各メーカが用意したブースで実習
図4 パネルを用いて説明する私 図5 各メーカが用意したブースで実習


参加者は各ブースを順番に回って見学と実習をした(図5)が、私はその一角にパネルを用意して、待ち時間がある参加者に観察結果を説明した(図4)。昆虫や植物の美しい、巧みな構造に興味を持ってくれた。
私の講演を聞いてくださったK高等学校の先生から、毎年10月に一年生全員を対象とする科学に関する講演会に招待してくださるお話があった。高校生になると、生物の組織や、光の干渉などについて勉強しているので、このホームページで紹介したサイエンスの面白さをより共感してくれそうで、楽しみである。

                                         −完−




タイニー・カフェテラス支配人 文ちゃん

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