■生徒科学教室in目黒区

2004年12月4日(土)、目黒区の守屋教育会館で開かれた生徒科学教室に小型走査電子顕微鏡(TinySEM)を持参して特別講師として参加した。この会は目黒区が区内に在住、在学する中学生を対象に、自然科学の学習を通して自然に親しむように土曜日に開催している理科教室である。今回は指導者の目黒区立第三中学校の阿達直樹先生にお誘いいただいて参加した。阿達先生は、身近なあらゆる生活品や動植物を走査電子顕微鏡で撮影してホームページ(http://www.asahi-net.or.jp/~qf7n-adc/index.html)で公開されている。

参加者は中学生20人と、指導協力をしていただく先生6人であった。始めに、阿達先生から珪藻土のお話があった。文ちゃんが住んでいる五日市盆地(東京都西多摩郡)が実は大昔は湖であったことを聞きびっくりした。確かに、貝塚があると聞いたことがある。説明の後、その五日市盆地から採取した堆積物を水に溶かして、光学顕微鏡で珪藻土を探す作業が始まった。なかなか見つけることが難しく、見つかると生徒の中から歓声があがった。私は持ち込んだTinySEMを組み立て、観察できるように準備した。先生にいただいた堆積土を電子顕微鏡に入れて観察をした。確かになかなか見つからない。生徒の皆さんが光学顕微鏡で珪藻土を見つけたころ、阿達先生が私を紹介してくださった。生徒の皆さんに電子顕微鏡の周りに集まっていただき、私から電子顕微鏡の原理や構造を簡単に説明し、珪藻土の電子顕微鏡像を実際にお見せした。また数人の人には実際に操作をしていただいた。

科学教室で電子顕微鏡の説明 小型電子顕微鏡で珪藻土を観察
▲科学教室で電子顕微鏡の説明 ▲小型電子顕微鏡で珪藻土を観察


初めて見る電子顕微鏡に対する中学生の皆さんの興味が伝わり、充実した時間であった。後日、会館の担当者から、参加者が書いた感想文が送られて来た。テレビでしか見てなかった電子顕微鏡を間近に見れたこと、光学顕微鏡よりずっと拡大して見れた感激などが書かれてあった。「先生が夢中になって電子顕微鏡の説明をしている姿を見て、趣味や好きな事をもっているとこんなに子供に帰ったように楽しくなるんだなと思った」という、逆に見られてしまった文章を見て苦笑してしまった。

その際観察した珪藻土の一部を紹介します。

五日市盆地の堆積土中の珪藻土1 五日市盆地の堆積土中の珪藻土2
▲五日市盆地の堆積土中の珪藻土1 ▲五日市盆地の堆積土中の珪藻土2






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